2021.9.19 宣教「この一人への愛」
2021年09月19日 15:23
聖書 ルカによる福音書8章40-56節
ここでは、一つの物語として語られながら内容的には二つの劇的な事件が語られています。一人は会堂長ヤイロと、もう一人は名前のない女性です。ヤイロの娘が12歳で亡くなりました。もう一人の女性は12年もの間、婦人病のために全財産を使い果たしましたが、良くなることはありませんでした。当時の社会は女性の出血は汚れた者とみなされ、その女性が触れた者も汚れたものとされました。さて、キリストが村に来たことを知った女性は、せめてキリストの「服の房」にさわることが出来たら、自分の病気が癒されると信じたのです。その一途な思いでキリストの房に触れました。すると、そのとたんに彼女の病は癒されました。一方のヤイロは会堂長でしたが、その身分を忘れてイエスの足もとにひれ伏しました。54節では「『イエスは娘の手を取り、娘よ起きなさい』と呼びかけられた。」するとヤイロの娘は、55節「すぐに起き上がった。」のでした。キリストは「この方以外にすがるものはない」との信仰に立つ人を求めておられるのです。