2019.12.1 宣教「イエスの系図」
2019年11月27日 06:36
聖書 マタイによる福音書1章1-6節
イスラエルの歴史は、文字通り「神の救いの歴史」です。系図に示されている一人一人は、それぞれの歴史の中で、あるものは神に背き、ある者は神に帰り、ある者は苦悩と罪の深い淵の底から神を求めて生きた人です。そこには、神の御手があり、神の導きが豊かに与えられたのです。しかし、この系図は私どもと何の縁もない外国人の名前が無意味に並べられているということではなく、一人一人の存在の意味を、神はその救いのわざの中に示しておられます。終末の救い主として、イエスの誕生を指し示しておられるのです。救い主が生まれるということの背後に、長い歴史の中に働いておられる神が、この「すべての人にかかわるよきおとずれ」としてクリスマスの日を約束しておられるのです。神は誰一人も罪深いゆえに切り捨てることなく、すべての罪ある者のために十字架につかれる方です。クリスマスは、この神の愛の具体化です。歴史の中でただ一度の十字架の死による救いの業をなしてくださる主イエス・キリストの誕生を記念するとき、クリスマスの日を心して迎えたいと思います。