2019.4.7 宣教「イエスを裏切ったユダ」

2019年04月02日 19:14

聖書 マタイによる福音書27章1-10節

 1-3節に「夜が明けると、祭司長たちと民の長老たち一同は、イエスを殺そうと相談した。そして、イエスを縛って引いて行き、総督ピラトに渡した。そのころ、イエスを裏切ったユダは、イエスに有罪の判決が下さったのを知って後悔した」つまり、イエスが引き立てられる姿を見たときに、ユダは自分のしたことを後悔しました。ユダは自分のしたことがどんなに大変な事柄であったかという思いにいたったのです。ユダは、後悔すると「銀貨30枚を祭司長たちや長老たちに返そうとして」とあるように、彼は悔いた時に、すぐに形を表そうとしています。明らかにこの告白は、不正であった手口に対して、自分は足を洗いたいという通告でした。ユダはただ後悔したに過ぎず、根本的な心の姿勢においては、変わっていないのです。ユダは後悔の気持ちを引き立てられていくイエスにお詫びするというのではなくて、銀貨を返すという形でしか表しせんでした。この時のユダは、誰にも語ることのできない深い苦悩を抱いて、罪のために苦しみ、悶えていく一人の人間の姿であります。彼にとってイエスは救い主ではないのです。悔い改めるということは、自分の行為を反省するだけでなく、自分の行為を検証して、もう一度改め、新しい進路を見出して歩むことを決断することです。ユダの根本的な間違いは、彼の後悔がキリストに向けられていなかった点にありました。

 

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