2019.2.17 宣教「カナンの女」
2019年02月14日 18:31
聖書 マタイによる福音書15章21-28節
28節に「婦人よ、あなたの信仰は立派だ」と主イエスは言われました。このような言葉を頂いた婦人とはどのような信仰だったのでしょうか。それまで、イエスは弟子たちには2度も「信仰の薄い者たちよ」と言われました。このカナンの女にどうして「あなたの信仰は立派だ」と言われたのでしょうか。この婦人は自分の娘が悪霊に取りつかれて苦しんでいるので、ただ「主よ、どうかお助け下さい」と叫んだだけです。しかし、この時、イエスの答えは冷たく、26節「イエスが、『子どもたちのパンを取って小犬にやってはいけない』」と答えられたとあります。驚くべき軽蔑の言葉です。それでも、この母は、キリストの心を疑うことをしませんでした。わが子のために「主よ、ごもっともです。しかし、小犬も主人の食卓から落ちるパン屑はいただくのです」とへりくだって、キリストの言葉を受容しました。28節「そこで、イエスはお答えになった。『婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あなたの願い通りになるように。』その時、娘の病気はいやされた。」のです。キリストへの信仰は、突き放され、無視されるように思えることがあっても、神の愛は私どもの思考を超えています。愛する娘のために、キリストを信じたこの母に主は言われました。「その言葉で十分である。お帰りなさい。悪霊は娘から出てしまった」と。