2020.2.9 宣教「キリストと税金」
2020年02月04日 17:06
聖書 マタイによる福音書22章15-22節
ローマ皇帝に対する税金を納めてよいかどうかという問題です。このファリサイ派の人々の問いと、それに対しての主イエスの答えは「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」というイエスの言葉でよく知られたところです。政治は政治、信仰は信仰と、それぞれ別のものとして切り離して読むことも出来ます。主イエスの答えは、ファリサイ派の人の問いに対する直接の答えではありません。主イエスは神の国を建設するために地上に来られた方です。その主イエスにとって、当時の皇帝はどのような者であったか、それを相手にするにはあまり意味がありません。主イエスが関心を注がれているのは、「神のものを神に返すこと」、それが第一です。神の支配を受け入れることが第一です。その神のもとにあって皇帝も神のもとにあるのです。「神のものは神に」と言われたこの「神のもの」とは、神の姿は私どもの中に刻まれています。神のもの、それは私どものことです。私ども自身を神にお返しすることです。自分の人生は自分のものだと思っていますが、神のものです。私どもの体は、権力者のものではなく神のものであり続けると主イエスは言われるのです。この確信に生きていきたいと思います。