2023.5.21 宣教「キリストのまなざし」
2023年05月21日 20:13
聖書 ルカによる福音書22章54-62節
今朝の聖書の記事にペトロが出て来ます。54節「人々はイエスを捕らえ、引いて行き、大祭司の家に連れて入った。ペトロは遠く離れて従った。」ペトロはカヤファの官邸の中庭に焚かれた「たき火」の周りにいた人々の「中に混じって腰を下ろし」たのです。ペトロはイエスの傍に入り込んでいました。56節「するとある女中が、ペトロがたき火に照らされて座っているのを目にして、じっと見つめ、『この人も一緒にいました』と言った。」とあります。ペトロはイエスに最も愛された弟子であり、また自分も最も忠実な弟子だと思ってイエスについてきたのです。そのペテロが「あなたもイエスの仲間だろう」と言われ、三度もそれを否定しました。すると、66節「突然鶏が鳴いた。」61節「主は振り向いてペトロを見つめられた。」その時、ペトロは「今日、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」と言われた主の言葉を「思い出した」のです。ペトロは62節「そして外に出て、激しく泣いた。」とあります。「主は振り向いてペトロを見つめられた」この主のまなざしの中で、彼は生涯、主の言葉を語り始めて行きましたが、ひとときもこの夜のことを忘れたことはなかったと思います。また、この記事は、多くの人々にとって忘れることが出来ない聖書の個所ではないでしょうか。ペトロがもう一度立ち帰ることができたのは、先週のメッセージになりますが32節「主イエスがあなたの信仰が無くならないように祈った」と言ってくださったこと、それを思い起こすことができたのは、主が「振り向いてペトロを見つめられた」このまなざしであったと思います。