2021.8.15 宣教「キリストの平和」
2021年08月15日 16:31
聖書 ルカによる福音書7章36-50節
37-38節には一人の女性が、香油の入った石膏の壺を持って来て、食卓についておられる主イエス足元に近寄り、泣きながら自分の髪の毛でイエスの足を拭い、イエスの足に接吻して香油を塗ったと記されています。その席にいたファリサイ派のシモンという人が、この女性の涙に同情することもなく、この涙を受け入れる主イエスの行為に不平を持ったのです。39節に「イエスを招待したファリサイ派の人はこれを見て、『この人がもし預言者なら、自分に触れている女がだれで、どんな人かわかるはずだ。罪深い女なのに』と思った」のです。預言者なら、どの人が善い人で、どの人が悪い人かわかるはずだ。そうでなければ神の言葉をもってこの世を裁くことなどできない。この女の罪を指摘できるはずだと思ったのです。ファリサイ派の人たちとは神の掟を忠実に守っている真面目な人達です。40節「そこで、イエスがその人に向かって、『シモン、あなたに言いたいことがある』」と言われました。そして41節から短い物語を話されたのです。主イエスは、この女性の罪を裁き合うことや罰することではなくて、これを包むだけの大きな愛で赦されたのです。この女性は主イエスから赦される愛を、主イエスのうちに見ていたのでしょう。その愛に生かされた時に、この女性は悔い改め、感謝の涙をながしたのでした。