2018.6.3 宣教「キリストの瞳」

2018年05月29日 18:55

聖書 マタイによる福音書9章18-26節

 今朝の聖書に出て来る女性は不幸な人でした。彼女の病歴は12年間という長い年月でした。「医者に全財産を使い果たしたが、だれからも治してもらえない」と聖書は記しています。医者に全財産を使い果たすほど、彼女は必死の思いであらん限りの医療を続けて12年が過ぎていきました。一切の身代を使い果たしてしまいました。彼女の不幸はそれだけではありません。女性の出血は不浄とみなされ、彼女のふれたすべてのものは汚れたものとみなされたのです。彼女は社会生活から追放され、誰とも交わりを否定されたのです。この惨めな一人の人間にとって、キリストが町に来られたということは、新しい時の始まりと見ることができます。この女性は、キリストに正面から近づくことは出来ませんでした。自分の病気が癒されると信じ切って、「この方の服に触れさえすれば治してもらえる」その激しさと一途なキリストへの信仰を持って、彼女はキリストに近寄って行き、キリストの服に触れました。この時、22節「イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた」。キリストはその「服の房」に必死になってよりすがった「この一人の女」の人を求めておられるのです。キリストの瞳の前に、この女はひれ伏しました。長い12年間の苦しみを訴え「キリストの衣」にさわった瞬間に癒された喜びを告白しました。キリストは女に、「娘よ、元気になりなさい。あなたの信仰があなたを救った」と言って祝福されたのです。

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