2019.3.24 宣教「ナルドの香油」
2019年03月18日 09:46
聖書 ヨハネによる福音書12章1-11節
この出来事は「過越しの祭りの6日前」すなわち、キリストが十字架にかかられる6日前ということです。ベタニアのラザロの家でマリアが高価で純粋なナルドの香油を持って来て、自分の髪の毛でイエスの足を拭いました。足というのはもっとも汚れたところで、その一番汚いところに、高価な油を振り自分の頭の髪の毛で拭ったのです。このマリアのキリストに対する態度は、言葉を持って表すことのできない愛と尊敬の表れです。4節でイスカリオテのユダは「なぜ、この油を300デナリオンに売って、貧しい人たちに施さなかったのか」と言いました。もったいない、貧しい人に施せば、どんなに喜ぶか分からないというのでした。「貧しい人のために」という言葉が出て来ると、それにだれも反対できない。ところが7節でキリストは「この人のするままにさせておきなさい。わたしの葬りの日のために、それを取って置いたのだから。貧しい人々はいつもあなた方と一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない」と言われた。キリストは十字架にかかって死んでいく、そして葬られるということをキリストから聞かされても、この時の弟子たちは思いもしていなかったのです。なぜキリストはこれほどマリアの行動を支持されたのか。マリアにとって、富める人も貧しい人という区別はなかった。マリアは、ただキリストのことを、キリストが十字架にかかって死なれることをマリアは考えた。ひたすら、聖なる愛をもってキリストのことを考えたのでした。イエスはマリアの打算のない愛の態度に「この人のするままにさせておきなさい」と言われたのです。