2020.11.29 宣教「マリアの決断」
2020年11月25日 13:41
聖書 ルカによる福音書1章26-38節
今日のテキストは「受胎告知」マリアが神の子イエスの母となる知らせを聞いたその場面です。37節「神に出来ないことは何一つない」と天使ガブリエルと告げたのは、どういうことだろうとマリアは不思議に思ったとあります。それは、神においては、その語られる言葉は、必ず実現するということでした。それは具体的なもので「あなたはみごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい」と言われた言葉でした。そのことを信じなさいと言われたときに、マリアは38節で「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように」と答えました。マリアが決意したことによって、神のご計画の中に入れられていったのです。この「お言葉どおり、この身になりますように」とは、もう自分の思う通りには行かなくなるということです。私どもが生きる人生において、それは決断の毎日です。決断がない時、人の意見でしか動かなくなってしまう時、私どもは不安で、自分の人生を形成するという生き方は出来ません。決断をすることは、常に冒険をすることかもしれません。その決断の先には確かな道はないからです。その意味ではマリアは、見事な決断をした信仰者です。私どもにとっては、み言葉を聞き続けること、そのことが、日々の私どもの決断を支える道なのです。