2020.12.6 宣教「マリアの賛歌」

2020年12月03日 19:12

聖書 ルカによる福音書1章39-56節

 この46節から55節は「マリアの賛歌」と呼ばれています。最初に、彼女ははしためにすぎない者が、神の御業の道具として選ばれる幸いを感じて神をあがめ、賛美します。51節に「思いあがる者」52節には「権力のある者」は引き下ろされ、「身分の低い者」が高く上げられる様が出てきます。この逆転を、マリアは神の憐れみと言いました。この憐れみという言葉は、聖書においてとても大事な言葉です。マリアは54-55節で「その僕イスラエルを受け入れて、憐れみをお忘れになりません。わたしたちの先祖におっしゃったとおり、アブラハムとその子孫に対してとこしえに」と賛美しました。神の憐れみは、イスラエルの父祖と言われるアブラハムに与えられました。この憐れみにすがれば、イスラエルは神の民として生きることが出来るのです。ところが彼らは神を信頼することを忘れ、バアルの神を拝みました。イスラエルは神への不従順の民となっていきましたが、神は憐れみによって、ついにご自身の独り子をマリアから誕生させるのです。

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