2022.11.13 宣教「人間失格と新生」
2022年11月13日 05:37
聖書 ルカによる福音書19章1-10節
今朝のテキストは「ザアカイの物語」です。9節「イエスは言われた。『今日、救いがこの家に訪れた。』」と、このザアカイが主イエスを自分の家に迎えることが出来たいきさつを、ルカは書いています。ルカが、ザアカイという名を出して表現したことにより、この物語は教会ではよく知られ、愛されている物語の一つになりました。主イエスがザアカイの家に行ったことについて、7節「これを見た人たちは皆つぶやいた。『あの人は罪深い男のところに行って宿をとった』」と書かれています。ザアカイは徴税人の頭でした。ローマ帝国の手先となってユダヤ人から税金を搾り取る仕事をし、その上、不正な取り立てをして利益を得ていたのです。誰からも嫌われていたザアカイでした。この罪深い男のところで、主イエスは客となりました。ザアカイは主イエスに会って自分が罪人であることを知り、罪の恐ろしさをはじめて知りました。キリストのみ言葉に触れて、初めて自分自身について見ることが出来たのです。自分の罪に気づくことは、悲しいことではありません。ザアカイは喜びに溢れて主の前に立っています。その喜びはどこから来たのでしょうか。主イエスは10節「人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである」と言われました。ザアカイは新しく生まれ変わったのです。