2023.1.15 宣教「何の権威で」
2023年01月15日 06:09
聖書 ルカによる福音書20章1-8節
ここで権威ということが問われています。主イエスが神殿の境内で民衆に福音を告げておられました。民衆は夢中になってイエスの話に聞き入っていたのです。ところが、それが祭司長、律法学者たちには気に入らなかったのです。学者たちは、イエスに「何の権威でこのようなことをしているのか。その権威を与えたのはだれか」と問いました。主イエスの権威とは、悪魔の権力から人間を奪い返し、自由にする力を与える権威です。しかし、彼らは主イエスの権威を正しく理解することができません。祭司長や律法学者にとって自分たちが権威ある者であり、この主イエスの権威が明らかになると、それに腹を立てました。このように、主イエスに立ち向かったのは、当時の宗教的な指導者、信仰の指導者たちでした。彼らは聖書(旧約聖書)の言葉、預言者の言葉、詩編の言葉を読み人々に語ってきました。聖書の言葉は、いずれも主イエスに通じるものです。しかし、神の言葉を読んでいるうちに、彼らは自分の解釈を加えて読んで、いつの間にか自分たちが権威ある者になっていきました。私たちが聖書を読む時に最も大切なことは、主イエスが、人間の形をとって世界の中に入って来てくださった神の子であり、私たちの救い主キリストとなって十字架につけられたことを受け入れることです。もっとも低い所から、最も深いところで支えてくださるキリストの権威を、私たちは信仰によって受け入れたいと思います。