2017.5.28 宣教「信仰の父アブラハム」
聖書 創世記13章1-18節
創世記に出てくる信仰の父と言われるアブラハムの生涯を通して考えていきたいと思います。
12章2節で神はアブラハムに「わたしはあなたを大いなる国民にし、あなたを祝福し、あなたの名を高める。祝福の基いとなるように。」ち言われました。
なぜアブラハムが神に選ばれたのかわかりませんが、それは神の御計画の中にある「神の選び」としか言いようがありません。アブラハムの父テラはアブラハムと孫のロトと、アブラハムの妻サライとを連れて、カナンの地へ行くために、カルデアのウルを出ました。アブラハムの妻サライは不妊の女で、子どもが出来なかった。彼らの未来は開かれていない、もう血筋も閉ざされているのです。神が選んだ家系は、そのような家系だったのです。
アブラハムは神からの召しを受けて、それを信じて出発していきました。しかし、12章ではアブラハムの人生の中で、不信仰による歩みをしてきたことが、記されています。彼らはエジプトで偽りの財産を手に入れたのですが、その財産は13章で家族の分裂という危機を生じてきます。
エジプトで信仰に生きることが出来なかったアブラハムでしたが、彼の深い罪と懺悔がありました。13章3-4節「ネゲブ地方から更にベテルに向かって旅を続け、ベテルとアイとの間の、以前に天幕を張った所まで来た。そこは、彼が最初に祭壇を築いて、主の御名を呼んだ場所であった」と記されています。
新約聖書まで読み進めて行けば、世界に祝福をもたあらすアブラハムの子孫とは、実はアブラハムの血を受け継ぐユダヤ人ではなくて、私たちキリスト者であることが記されています。なぜならアブラハムは信仰の父だからです。私たち自身が神の召しを受けて、神の言葉に従っていくことによって、神の力を受けて、生きて行くことができるのではないでしょうか。わたしたちはそのことを覚えて励んでいきたいと思うのです。