2024.3.24 宣教「十字架のことば」

2024年03月24日 05:13

聖書 マタイによる福音書27章45-56節

 45節「さて、昼の十二時に全地は暗くなり、それが三時まで続いた」とあります。聖書で語られる暗闇とは神の裁きの象徴です。この昼の12時から午後三時までの三時間は、人類の歴史上で特別な三時間であることが分かります。46節「三時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。『エリ、エリ、レマ、サバクタニ。』これは『わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか』という意味である。」とあります。これは、イエスが父なる神を疑っているわけではなく、この言葉は旧約聖書の詩編22編からの言葉を語られています。イエスは罪のための贖いとして十字架の上で死のうとされています。全知が暗闇で覆われていたとは、父なる神が子なるイエスに顔を向けている状態です。父なる神との分離です。イエスは父なる神との分離という痛みに耐えることに苦しみます。その痛みを表現しているのが詩編22編のことばでした。正しい人が苦しみ、神に叫んでいる祈りです。この叫びを聞いて、正面から見ていたのはローマの軍隊の百人隊長でした。54節「本当にこの人は神の子だった」と言いました。この百人隊長は主イエスを信じていなかったと思います。しかし、彼は主イエスの十字架の祈り、語られる言葉に触れ、この人の中に罪を見ることが出来なかったのでしょう。世を救うためには、罪のない方が身代わりとなって、その罪の裁きを引き受けるという以外に無かったのです。

 

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