2022.10.23 宣教「十字架の告白」

2022年10月23日 05:12

聖書 ルカによる福音書18章31-34節

 この18章31~34節の中で、主イエスは御自分がこれからどのような定めにもとに、またどのような出来事に遭うかということを語られました。同じ予告を9章21-22節と9章44節でされていますので、これは三度目の最後の予告となります。しかし、33節「彼らは人の子を、鞭打ってから殺す。そして、人の子は三日目に復活する」という言葉の意味が、34節「十二人はこれらのことが何も分からなかった」のです。主イエスの言葉の深い意味は弟子たちには理解されませんでした。なぜでしょうか。31節の前、18~30節で「金持ちの議員」の物語があります。金持ちで若くして名誉もあり地位もある男と主イエスとの対話が記されています。主イエスが「自分の持っている物をすべて貧しい人々にわけて、自分について来なさい」と言われたとき、この男は主イエスに従うことはできませんでした。良心的に生きているつもりでも思い上がりの罪に生きていたのでした。そして、十二人の弟子たちも貧しい人々への主イエスの愛を十分に理解することが出来なかったのです。すべてを貧しい人々に分け与えて主イエスに従う生き方とは、三日目に復活するとは何を意味しているのか。これからまもなく、主イエスがイスラエルの都エルサレムにお入りになって十字架の苦難を体験されます。この主イエスの十字架への歩みの意味を、弟子たちはまだ理解できなかったのです。

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