2024.3.10 宣教「十字架の意味」
2024年03月10日 17:58
聖書 マタイによる福音書27章27-44節
レントとは「灰の水曜日」からイースターの前までの日曜日を除く40日間を言います。その期間、私たちは主イエスが十字架で受けられた苦しみを思い起こします。主イエスは何の罪も犯していないのに裁判を受け十字架にかけられました。その十字架の意味を理解することをこのレントの期間に考えていきたいと思います。十字架のイエスに向かって、人々や祭司長や律法学者たちが、43節「神に頼っているが、神の御心ならば、今すぐに救ってもらえ。『わたしは神の子だ』と言っていたのだから。」と言いました。あなたは神の子だと自分で言っているが、もしそれが真実なら十字架は神の子にふさわしいことか。もし神の子なら今すぐに十字架から降りるがよい。神の子なら自分が救えるはずではないかと言いました。それに対して、主イエスは沈黙を守り続けられました。主イエスは、この世の常識ではなく、それとは逆です。自分を救うことを拒否されました。主イエスは、人からの嘲り侮辱をすべて身に引き受けられました。それは、ただ人を救うためでした。キリストの十字架の意味は、神を見失っている人間の罪、神から見放された人間の悲しみの姿を十字架の上で担っておられるのです。