2020.5.31 宣教「天を仰ぎ見て」
2020年05月25日 16:57
聖書 使徒言行録1章1-11節
使徒言行録第1章にキリストの昇天の記事が記されています。9節に「イエスは彼らが見ているうちに天に上げられたが、雲に覆われて彼らの目から見えなくなった」と記されています。このようなことが書かれていますと、少し正直なところ戸惑います。それは、キリストが天に上げられたという現象だけではありません。クリスマスの出来事を記したマタイ福音書2章2節「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちは東方でその方の星を見たので、拝みにきたのです」とあり、ベツレヘムの星、羊飼いと天使、東方の博士たちのことが書かれているのと同じです。これらのことが、歴史上本当にあったかどうかいろいろ議論がなされます。キリストの弟子であるペトロはイエスを実際に見ました。主イエスは、目に見える姿で人間の歴史に実在し、ペトロたちの目の前で天に上って行かれ天の道を開いてくださったのです。キリストが天に昇られて天におられるということによって、私たちクリスチャンは死んだらどこにいるかということになると、天に召されるという言葉を使います。イエスが死んで復活されて、私どもに先立って行かれたところとしての天を、まず知ることができるようになったのです。その信仰があるから、私どもは安心して天に召されていくという言葉を使うことが出来るのです。