2024.6.2 宣教「安息日論争」
2024年05月28日 06:07
聖書 ヨハネによる福音書5章10-18節
先週の続きです。イエスはベトザタの池のほとりで、38年間病気で苦しんでいる人に「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」と言われました。誰も信じることが出来ない奇跡が起こりました。10節「今日は安息日だ。だから床を担ぐことは、律法では許されていない。」38年間も寝ていた人は癒されたが、安息日に床を担いだことが違反となったのです。この人は癒されたのは嬉しかったのですが、床を担いで歩いたことは新しい悲劇となりました。そこで、11節「しかし、その人は「わたしを癒してくださった方が『床を担いで、歩きなさい』と言われたのです」と答えた。」つまり自分が床を担いで安息日の規則を破ったのは、自分を癒してくれた方がいたからだと責任転嫁をしました。14節「その後、イエスは、神殿の境内でこの人に出会って言われた。『あなたは良くなったのだ。もう、罪を犯してはいけない。さもないと、もっと悪いことが起こるかもしれない。」しかし、15節「この人は立ち去って、自分をいやしたのはイエスだと、ユダヤ人たちに知らせた。」この人は、38年間の病を癒して頂いた後も罪を犯し続けます。つまり、安息日を破ったのはイエスだとユダヤ人に密告したのです。この人には病気が癒されたことへの感謝がありません。だから、イエスは彼に罪の状態にとどまってはいけないと警告を与えました。38年間以上の病気よりも「もっと悪いこと」とは魂の永遠の苦しみです。ベトザタの家でのいやしは、それ自体は素晴らしいのですが、安息日論争が起こるためのきっかけになったことが分かって来ます。この後、ユダヤ人の攻撃がイエスに向かっていくのです。