2017.4.16 宣教「復活の力」

2017年04月12日 11:44

聖書 ルカによる福音書24章1-12節

 イエスの復活の記事は、4つの福音書に書かれていますが、その内容はそれぞれに違いがあります。その中で共通していることは、主イエスが復活になった事実に出会った最初の人は、女性であったということです。

 女性たちがキリストの体に香油を塗るためにお墓に来たのは、夜明け前のことです。お墓の入り口で彼女たちが見たものは、入り口の石が転がされて、お墓の中が見えたというのです。そして、中を見ると、そこにはキリストの体はありませんでした。

 4節「そのために途方に暮れている」と記されているように、女性たちは何が起こったのか理解できませんでした。そこに二人の天使が「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか」と語ったのです。5節「婦人たちは恐れて地に顔を伏せた」と書かれています。キリストの体に香油を塗るためにやってきた婦人たちに、キリストの復活がなされました。この女性たちによって復活の事柄が語り始められ、また証言し始められたということが起こりました。

 しかし、現実にはその当時の人達、キリストの弟子たちの中にもキリストが復活したということを聞いても、それを信じたのかというと、そうではありませんでした。11節「使徒たちは、この話がたわ言のように思われたので、婦人たちを信じなかった」とあるようにキリストの復活が何のことが分からないので信じなかったのです。12節「しかし、ペトロは立ち上がって墓へ走り」とあるように、ペトロはお墓へ走って行きました。ペトロは婦人たちの言葉を信じることは出来ませんが、お墓が空だということを、どうしても見届けたいと思ったのでしょう。12節後半に「身をかがめて中をのぞくと、亜麻布しかなかったので、この出来事に驚きながら家に帰った」とありますように、お墓が空であったということを確認したのです。

 ペトロはやがて、復活のイエスにお会いすることによって、初めて信仰を得ることが出来ました。その主イエスの復活を彼は死ぬまで語り続ける生涯に生きました。初代教会時代、迫害のために、多くの罪のないキリスト者が殺されました。キリストを信じる群れはこの地上からその姿を消していくかと思われましたが、そこにあったのは復活の力です。どのような不信仰や悪魔的な力も逆らうことのできない力がそこにありました。

 私たちはこの新しい復活の命を受けるとき、それは神の前に自らを捧げることが出来る者となるのです。復活の信仰によって常に、新しく神の力に満たされて生きたいものです。

 

 

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