2020.2.16 宣教「復活の問答」
2020年02月11日 13:55
聖書 マタイによる福音書22章23-33節
サドカイ派の人々は「復活はないと言っている」とマタイには書いています。サドカイ派とは非常に保守的なユダヤ教のグループで、貴族階級のインテリであったようです。彼らは旧約聖書を重んじました。24節に「先生、モーセは言っています」と「モーセ律法」をもとにして、7度も結婚を強いられた妻がよみがえったときに、どの男性が夫と言えるのかという質問をイエスにしました。主イエスは29節「あなたたちは聖書も神の力も知らないから、思い違いをしている」続いて30節「復活の時には、めとることも嫁ぐこともなく、天使のようになるのだ」と言われました。天使のようになるのだとは、神のふところにあり神の御旨に生きる存在にあるということです。「神の力」とは「神の恵みの力」のもとにおいてということです。神の恵みの力で、どんな姿でよみがえるのか分かりません。分からなくてもよいことです。知るべきことは死を超えて確かな「神の力」です。それだけです。アブラハムもイサクもヤコブも死にました。そのお墓があるだけです。しかし、彼らを生かした神、その生涯を導かれた神は、肉体が滅んでも彼らの手を離されることはありません。主イエスは32節で「あなた方の神は死んだ者の神ではなく、生ける者の神である。」と言われました。その望みは、死をも突き抜ける神の力によって私たちに生きる望みを与えてくださるのです。