2020.10.11 宣教「復活の序曲」
2020年10月18日 00:00
聖書 マタイによる福音書27章57-66節
今朝は、イエス・キリストの埋葬の記事です。主イエスが十字架につけられたのが金曜日の午前9時で、十字架の上で亡くなられたのが午後3時でした。主イエスは、復活になった日曜日との間の土曜日に静かにお墓でお休みになりました。ここに初めて登場し、その後、また姿を消す人がいます。アリマタヤ出身の金持ちでヨセフという人です。アリマタヤのヨセフはすでに高齢であり、自分のために新しいお墓を用意していました。ところが、思いがけずイエスの死が起こりました。アリマタヤのヨセフはイエスを心ひそかに弟子として生きた人でした。そこでヨセフは決心して自分のお墓に主イエスを納めました。このヨセフの行動は勇気のいることだったと思います。十字架刑で死んだ呪われた者の体に触れることは、過ぎ越しの祭りの祝いの席から退かねばならないことでした。しかし、ヨセフはイエスの遺体を、きれいな亜麻布に包んだのです。彼自身の名誉や地位をそこで失う行為でした。この行為についてルカ福音書には「ヨセフという議員がいたが、善良で正しい人で・・・神の国を待ち望んでいたのである」と記されています。今、私たちがどんなに深い闇の中にあっても、やがて必ず光が射し込むことを信じて待ち望むことを、このアリマタヤのヨセフの行動から教えられるのです。復活の主イエスを信じて歩みたいと思います。