2021.12.26 宣教「必要なことは一つ」
2021年12月24日 06:35
聖書 ルカによる福音書10章38-42節
マルタは、自分の村に主イエスの一行が来たとき、喜んで自分の家に迎え入れました。そこで何が起こったかというと、39節にこの物語の中心場面があります。「彼女にはマリアという姉妹がいた。マリアは主の足もとに座って、その話に聞き入っていた。」そこから話が続きました。「マルタは、いろいろのもてなしのためせわしく立ち働いていたが、そばに近寄って言った。『主よ、わたしの姉妹はわたしだけにもてなしをさせていますが、何ともお思いになりませんか。手伝ってくれるようにおっしゃってください。』主イエスはお答えになった。『マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。』」と。
主イエスは、マルタのように働くことも人の世話をすることも大切だが、マリアが選んだものをマリアから取り去ってはならないとおっしゃいました。マリアが選んだものとは「主の足元に座って、その話に聞き入る。」という姿勢です。これこそ、マリアにとってはかけがえのないものでした。それを奪い取ってはならないとおっしゃたのです。主イエスは、このマリアのみ言葉に集中している姿を喜ばれているのです。私たちにとって、かけがえのないものとは何か。あれもこれもではなく、私たちに必要なことは一つです。それは、主イエスの足元に座って神の言葉に聞き入ることなのです。