2019.2.3 宣教「恐れることはない」

2019年01月29日 17:40

聖書 マタイによる福音書14章22-36節

 弟子たちはイエスに送り出され、湖の上で嵐に遭いました。夜のことです。逆風に妨げられて前に進むことが出来ませんでした。そこにイエスが突然登場されたのですが、弟子たちはイエスと認めることが出来ませんでした。「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげたと記されています。すると28節で「ペトロが答えた。『主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください』。イエスが『来なさい』と言われたので、ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進んだ。」ところが30節で「しかし、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、『主よ、助けてください』と叫んだ」とあります。ペトロは水の上を歩きだしたのですが、強い風を見た時、おぼれかけました。私どもも長い信仰生活をしている人も、まだ洗礼を受けてから短い人も、これからの人生が本当におぼれないで生き続けることが出来るということを誰が保証することが出来るでしょうか。信仰の道を歩むとき、嵐があり、風におびえ、足がすくんで動けなくなっている者も多いのです。私ども一人一人の歩みは、決して確信に満ちたものとは言えません。そういう弱さの中で、舟の中にいた人たちは「あなたは神の子です」と信仰告白をしました。この嵐の時は夜でした。信仰の忍耐が求められています。しかし、夜が明けるという救いの時があるのです。夜明けの救いを忘れてはいけないのだと思います。

 

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