2019.10.27 宣教「愛のきずな」
2019年10月23日 16:37
聖書 ホセア書11章1-9節
ホセアは紀元前8世紀の北イスラエル王国の預言者です。ソロモンはイスラエルを統一し非常に繁栄した王国を建てました。しかし、その後、12部族の族長が不満を持っていることを知ったヤロブアムは、イスラエルの北に位置する10部族をまとめてイスラエル王となりました。それによってイスラエルは北イスラエルと南ユダに分裂しました。北イスラエルはヤロブアムの後に続く王は、暗殺され短命の王が続きます。当然、国は乱れて、その結果、北イスラエルは滅亡へと突き進んでいきました。預言者ホセアは、北イスラエルの政治の腐敗と罪の上に富が築かれていることを厳しく批判しました。ホセア自身、家庭の悲劇を体験します。そこに、イスラエルが異教の神を崇拝する罪と非常に類似した相関関係が見られます。8節「ああ、エフライムよ、お前を見捨てることが出来ようか」と神はイスラエルを愛されるのです。神はイスラエルを見捨てることが出来ないのです。しかし、イスラエルの民は、神の思いを認めず他の神々を拝む背信行為を繰り返しました。ホセア書は、ホセア自身が神の愛を受けた体験をもとに「神のもとに帰ろう」とイスラエルに呼び掛け、同時に神の愛と忍耐を語っているのです。