2021.12.12 宣教「時は満ちる」

2021年12月12日 19:24

聖書 ガラテヤの信徒への手紙4章4-7節

 パウロは目が不自由であったのではないかと言われています。もしそうであったら、彼は大変苦労して、大きな文字でこの手紙を書いたことになります。なぜそれほどまで無理して、パウロはガラテヤ人への手紙を書いたのか、それは福音を伝えることにありました。ユダヤ教的クリスチャンたちの中には、救いにはユダヤ教の風習も必要であるという考えを持っていました。パウロは、この異端的傾向に落ち込もうとしているガラテヤ人に厳しい言葉を書いたのです。「あなたがたは、いろいろな日、月、時節、年などを守っています。あなたがたのために苦労したのは、無駄になったのではなかったと、あなたがたのことが心配です」と書いています。人々が、昔の占い、風習、暦への執着から離れないでは、せっかく信仰へと導いても、また生き方や考え方がひっくり返ってしまうのではないかとパウロは心配しています。パウロの努力がすべて水の泡になってしまいます。そして4節「しかし、時が満ちると、神は、その御子を女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました」と記しています。人間はなかなか成熟することができないが、その人間を不自由から引き上げるために、神の御子、キリストのマリアからの誕生があったのです。このキリストは未熟なわたしどもと共に生きてくださったのです。7節「ですから、あなたはもはや奴隷ではなく、子です。子であれば、神によって立てられた相続人でもあるのです」とありますように、あなたがたは神の子だと、パウロは言いたかったのだと思います。

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