2017.12.3 宣教「望みを失わず」

2017年11月29日 18:14

聖書 マタイによる福音書6章25-32節

 人間は思い悩みます。思い悩むことが現代の私どもにも深く根付いています。経済的なこと、食生活のこと、人間関係のことなど、私どもは人の何気ない言葉にも心に突き刺さって、思い悩んでしまいます。人間関係がうまく築けない。互いの心が通じないことが起こります。この「思い悩み」はどこから来るかと申しますと、どうにもならないことを、自分でどうにかなるようにと「思い悩む」ことです。この思い悩みが、私たちの信仰生活を挫折させる結果をもつことがあります。

 26節で主イエスは「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈入れもせう、倉にも納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値があるものではないか」と言われました。空の鳥は何の苦労も思い悩みもないように生きています。そこに神の無条件のお守りがあることに気づかされます。

 人間の存在そのものの値打ちは、神の前においてどんなに尊いものであるかということです。神が与える命は、衣食住について思い悩みつつ自分を大切にするよりも、もっと深いのです。「神はその独り子を賜ったほどに、この世を愛してくださった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」。

 イエス・キリストの誕生を待ち望むアドベント(待降節)に入りました。神は「空の鳥」よりも価値がある私たちのために、御子イエス・キリストを私たちのためにこの世にお遣わしになりました。これが神からの大いなる愛です。神は、神を愛する者を神は特別に愛してくださいます。

 

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