
2017.9.3 宣教「栄光に満ちた糧」
2017年08月31日 17:16
聖書 マタイによる福音書6章11節
今日のテキストは「わたしたちに必要な糧を今日与えてください」という祈りについて考えていきたいと思います。
主イエスは荒野の誘惑(4章1-4節)において、「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」と言われました。主イエスは飢える人間の苦しみや悲しみを味わわれました。人間を救うということは、どういうことか、この根本的な問題を聞き取っておられたのです。飢えという人間にとって、もっとも切実な現実を、共に苦しみつつ経験されました。「神の口から出るすべての言葉」という、それは、パンを求めていますが、同時に神の言葉を求める祈りでもあると思うのです。日常の糧だけでは、人間は真実に生きることが出来ないからです。
「必要な糧をお与えください」という祈りは、食べることに困ったときだけ祈ればいいのではなく、神の言葉に支えられて生きていくことが重要だというのです。「神の口から出るすべての言葉」で生きること、この中心的なことは、神の言葉によって救われていくことなのです。