2022.10.9 宣教「欠けているもの一つある」
聖書 ルカによる福音書18章18-30節
18節に「ある議員がイエスに、『善い先生、何をすれば永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか』と尋ねた」とあります。ある議員とは、当時のユダヤ人社会の最高の会議である最高法院の議員を意味すると理解されています。この議員は23節に「大変な金持ちだった」とあります。しかし、この結末は、主イエスの言われたとおりにすることができなくて悲しんでそこを立ち去っていきます。この男は、信仰者としての生活もしています。しかし、何か一つ自分に欠けているものがあることに気づいています。それは、永遠の命を受け継いでいるとは信じられないということです。死を超えて生きる永遠の命を受け継いでいる確信を持つことができなかったということです。そこで主イエスのことに来たのです。主イエスはただ一つの答えを言われました。22節「これを聞いて、イエスは言われた。『あなたに欠けているものがまだ一つある。持っている物をすべて売り払い、貧しい人々に分けてやりなさい。そうすれば、天に富を積むことになる、それから、わたしに従いなさい』」この主イエスの言葉に、この男はつまずきました。私どもも同じだと思います。26-27節に「これを聞いた人々が、『それでは、だれが救われるのだろうか』と言うと、イエスは『人間には出来ないことも、神にはできる』と言われた。」とあります。自分の力で何かをすると言うのではないのです。最も大事なことは、永遠の命を受け継いでいることを疑わず、信じて主イエスに従って歩むことなのです。
そのとき、この男にとって大きな妨げになったのは富であり、地位であり、財産でした。主イエスを受け入れることができた者は、30節「この世ではその何倍もの報いを受ける」とあります。来るべき世では、永遠の命を受けると言われました。