2022.3.20 宣教「正しい判断をする者」
2022年03月20日 18:10
聖書 ルカによる福音書12章54-59節
56節「偽善者よ、このように空や地の模様を見分けることは知っているのに、どうして今の時を見分けることを知らないのか」この「偽善者よ」とは誰のことかと言うと、律法学者、ファリサイ派の人々です。この人たちは自分は立派な信仰生活をしていると思っているし、人からもそう思われている。そういう人を主イエスは偽善者だと批判されました。わたしどもはどうでしょうか?私ども自身は少なくとも偽善者と言われるほど、ひどくないと思っています。しかし、本当は私どもは自分が偽善者であることを忘れています。人間は、もれなく偽善的な性質を持つことを主イエスは見抜いておられます。偽善とは偽りの善です。表面的には善良的な生活をしているが、その裏側で、その善を裏切る「本音」があります。57節「あなたがたは何が正しいかを、どうして自分で判断しないのか」と言われました。キリストの時代も、腐敗と荒れ果てた社会であり、悔い改めることが出来ない人々が社会の中に多くありました。現代も、このような時代にあります。ですから「空や地の模様を見分ける」ことの意義は大きいのです。大切なことは、人間の魂の根本である「罪と死」から人を救うことです。キリストのこの世においでになった事実は、すべての時代に通じる「時のしるし」です。