2019.5.26 宣教「正義を洪水のように」

2019年05月22日 05:47

聖書  旧約聖書 アモス書5章18-27節

  アモス書の時代は北イスラエル王国が繁栄した時代でしたが、アモスはまさにこの繁栄を謳歌する民の罪を指摘しました。アモスは専門の預言者ではなく羊飼いです。神はこの素人であるアモスを立てて礼拝の堕落が生活の堕落につながること、さらに政治の腐敗をも指摘しました。5章には「神の正義」、8章~9章には「神の怒り」が記されていますが、これはアモス書の重要なテーマと言えます。特に5章24節に「正義を洪水のように、恵みのわざを大河のように、尽きることなく流れさせよ。」この言葉はアモス書の預言の頂点とも言われる言葉です。イスラエルの民が偶像礼拝による堕落から真実に神が礼拝されるために、大河の水のように正義を洪水のように尽きることなく流れさせよ、と信仰に生きるように語っています。アモスの裁きの言葉を正しく聞くことは、自分自身の罪の姿に気づかされます。しかし、この罪からの救いは理屈で説明できる問題ではありません。キリストが私どもの罪の身代わりになって十字架にかかってくださったことによって私どもの罪がゆるされた、ということは奇跡的なことです。新約聖書の中にはキリストが人間の罪を贖うことが何度も出て来ます。マグダラのマリアであるとか、ザアカイも、そしてパウロも、罪が贖われて新しくなる経験をしてキリストと共に感謝して生きていく人生に変えられたのです。

 

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