2021.5.23 宣教「真理の神」
2021年05月16日 17:33
聖書 使徒言行録14章8-18節
バルナバとパウロが第一回伝道旅行をいたしました。今朝の8節から18節までの大変印象的な記事です。8節「リストラに、足の不自由な男が座っていた。生まれつきまだ一度も歩いたことがない男であった。」9節「この人はパウロの話すのを聞いていた」何の話を聞いていたのかというと、パウロが告げ知らせていた福音です。この男にパウロは「自分の足でまっすぐに立ちなさい」と大声で言ったので、彼は10節「躍り上がって歩き出した」という奇跡が起こりました。11節を読みますと「群衆はパウロの行ったことを見て声を張り上げ、リカオニアの方言で、『神々が人間の姿をとって、私たちのところにお降になった』と言った。」この地方には、土着のリカオニア方言を語る人たちの間に古くからの言い伝えがありました。ですから、12節「そして、バルナバを「ゼウス」と呼び、またおもに話す者であることから、パウロを「ヘルメス」と呼んだ」とあります。真理の理解を阻む理由の一つは、その土地の神話や言い伝えと宗教との土着化です。15節には、偶像礼拝をしていることは空しいことだとパウロは語っています。なぜならそれは造られたものを拝んでいるにすぎないので空しいのです。神話や言い伝えは長い時間を経て伝統を身に着けると、何かそこに真理があるように思うのですが、中身は何もないとパウロは
言っているのです。