2022.2.13 宣教「神の前に豊かな者」
2022年02月13日 14:02
聖書 ルカによる福音書12章13-21節
13節に「群衆の一人が言った。『先生、わたしにも遺産を分けてくれるように兄弟に言ってください。』」当時のユダヤの定めには長男には大きな権限があり、父親が死ぬと長男に財産が入ったというのです。ここに出て来る男は、次男か三男と思われます。遺産相続の問題を訴えた言葉ですが、主イエスは直接に答えられません。ただ15節で「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい」また「有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることも出来ないからである。」と言われました。そして「だれがわたしを、あなたがたの裁判官や調停人に任命したのか」と。何でも主イエスに話せば、自分の味方になって自分の思う通りに動いてくれると錯覚していると言われました。さて、16節からイエスはたとえを話されました。ある金持ちの畑が豊作だったため、いつも作物を入れていた倉庫が間に合わなくなったのです。そこで彼はもっと大きな倉に建て替えた方がよいと考えました。ところが神が彼にこう言われました。20節「しかし神は『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。」そして21節「自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ」とあります。「神の前に豊かになる」とは、神の前でいつでも自分を豊かなものとして神に立ち帰るということなのです。