2022.5.1 宣教「神の国のたとえ」

2022年05月01日 06:54

聖書 ルカによる福音書13章10-21節

主イエスは、神の国はからし種に似たようなものでありパン種のようなものであると言われました。パレスチナの小さなユダヤの国の、しかも誰も知らない片田舎の小さな会堂の中でのことです。この小さな、隠れた主の御業がやがて芽生え、枝を伸ばし、空の鳥たちが宿るようになります。神の国は空想ではなく、聖書が語る神の国は現実の歴史の中で始まっていました。その会堂の礼拝の中に、18年間も腰が曲がったままであった女性がいました。12~13節「イエスはその女を見て呼び寄せ、『婦人よ、病気は治った』と言って、その上に手を置かれた。女は、たちどころに腰がまっすぐになり、神を賛美した。」とあります。主イエスは女性に、18年間も苦しめられて来た病気からもう自由になったのだと宣言されました。女性は自由になって神を賛美しました。この女性の心の中に始まっている自由は、神の支配、神の国に忠実になったからです。そこですぐに論争になりました。14節「ところが会堂長は、イエスが安息日に病人をいやされたことに腹を立て、群衆に言った。『働くべき日は六日ある。その間に来て治してもらうがよい。安息日はいけない。』」この会堂長は、律法に背くことが行われて自分の責任を問われると思ったのかもしれません。主イエスは16節で「この女はアブラハムの娘なのに、18年もの間サタンに縛られていたのだ」と言われました。この会堂の中で、本当に救われるべき人は、この女性であるよりも、むしろ神の支配の中にいる会堂長であり、この悩み苦しみのある女性を無視していた人々ではなかったのではないでしょうか。

 

サイト内検索

お問い合わせ先

水元教会 東京都
葛飾区水元2-5-9
125-0032
03-3607-0910