2023.10.29 宣教「神の小羊」

聖書　ヨハネによる福音書1章29-34節

　32節～34節で、洗礼者ヨハネは「わたしは、”霊”が鳩のように天から降って、この方の上にとどまるのを見た。わたしはこの方を知らなかった。しかし、水で洗礼を授けるためにわたしをお遣わしになった方が、『”霊”が降って、ある人にとどまるのを見たら、その人が、聖霊によって洗礼を授ける人である』とわたしに言われた。わたしはそれを見た。だから、この方こそ神の子であると証ししたのである。」と証しをしています。洗礼者ヨハネが、ナザレのイエスという若者に洗礼を施したとき、この神の声が聞こえ、聖霊の働くのを見ました。その時、ヨハネは嬉しかったと思います。洗礼者ヨハネのように真実を語る人間は勇気を持っていなければをなりません。心に不安がないとは言えませんが、神はそのような人間を孤独のままになさらない。そこにイエスがいてくださいました。そのイエスを指し示して「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」と語ることが出来ました。「神の子羊」を「過ぎ越しの子羊」という響きを持って言い換えることができると思います。「過越しの羊」とは、命をもって死に勝った羊です。洗礼者ヨハネは、すでに復活の主イエスをここで指し示しているのです。主イエスが洗礼者ヨハネに近づいてくださったように、この後、弟子たちにも近づいてくださいました。そして、主イエスは今も私たちに主イエスの方から近づいてくださるのです。主イエスは私どもを支え、私どもの罪を取り除いてくださる「神の子羊」です。います。その幸いを心から感謝したいと思います。