2020.5.24 宣教「終末のとき」
2020年05月19日 07:23
聖書 マタイによる福音書24章32-51節
主イエスは38節以下で創世記が伝えるノアについて語られました。ノアの物語を主イエスの時代に持ち込んだものですが、それは今この時代に生きる私どもに対する問いかけとして聴くべきことです。「終わらせる時が来ている」というのは、神様がこの地上の現実の悲惨さをご覧になって「地上に、人を造ったことを後悔し、心を痛められた」のです。そこで「すべて肉なるものの終わりが、わたしの前に来た」と言われたのです。神様が「滅ぼす」目的は、正しい人を「生き延びさせる」ためです。そのためにノアとその家族が選ばれました。ノアという人は神様から舟を作るように言われました。ノアはこっそり隠れて舟を作ったのではありません。人々の目の前で大きな舟を作ったのです。しかし、人々は箱舟を作っているノアの姿を見ながらあざけりました。主イエスの語られたその話は、昔の話ではなく、ご自分を十字架につけようとしている人々に語られたのでした。そして、今、この主イエスの語られる言葉は、今の時代に生きる私どもに対する問いかけとして聴くべき言葉ではないかと思うのです。