2020.8.30 宣教「終末の信仰」
2020年08月25日 12:29
聖書 ダニエル書12章1-13節
誰もが人生の終末を、あるいは世界の最後ということを考えるのではないでしょうか。ダニエルに告げられた神の言葉は12章1節に「国が始まって以来、かつてなかったほどの苦難」があると記されています。続いて「しかし、その時には救われるであろう。お前の民、あの書に記されている人々は」とあります。2節「多くの者が他の塵の中の眠りから目覚める。ある者は永遠の生命に入り、ある者は永久に続く恥と憎悪の的となる。」それは永遠の生命に入る者と限りなく恥を受ける者との区別です。聖書は、終わりの時には何もかも一緒に水に流されると、言っていません。そして3節「目覚めた人々は大空の光のように輝き、多くの者の救いとなった人びとは、とこしえに星と輝く。」「多くの者の救いとなる」とは神との生活に導かれるという生き方に意味があるというのです。そこでダニエルは6節で「これらの驚くべきことはいつまで続くのですか」と、この試練はいつまで続くのか、いつまで耐えたらよいのかと問いますが、この問いに対する答えは、7節「一時期、二時期、そして半時期たって、聖なる民の力が全く打ち砕かれると、これらのことはすべて成就する」と。しかしダニエルは8節で「こう聞いても理解できなかったので、尋ねた」と言っています。信仰者は、終末の時に備えて生きなければなりませんが、何度聞いても理解できないことがあります。聖書はそれに対して、13節「終わりまでお前の道を行きなさい」と記しています。十分に分からない私どもに、しかしなおその信仰の道を最後まで行きなさいと言われるのです。