2019.7.28 宣教「老いを豊かに」
2019年07月25日 15:43
聖書 コヘレトの言葉12章1-14節
「コヘレト」という言葉の意味は説教者、または教師を意味します。これを書いたのは1章1節に「エルサレムの王、ダビデの子」と記されていることから、伝統的にソロモンとされています。ソロモンはイスラエルの3代目の王で、栄華を極めました。ソロモンは若い頃に「雅歌」を書き、成熟期に「箴言」を、そして老いてから「コヘレト」を書いたと言われています。が、コヘレト1章2節には「何という空しさ、すべては空しい」と書き出しているのです。また、この「空しい」と言う言葉が35回も出ています。しかし、今日のテキスト、コヘレトの最後の章の12章1節には「青春の日々こそ、お前の創造主に心を留めよ。」とソロモンは言います。コヘレトの書は、老いの現実に触れて、この老いの苦悩に打ち勝つ、死の恐れから打ち勝つために必要なことは「若い日に創造主を覚える」ことであるというのです。私たちクリスチャンが年齢を重ねるということは、キリストへの信仰が増して、懺悔の深くされ、感謝も厚くされて、キリストに生きるという幸いがあります。それは、主イエス・キリストにあって空しくされないからであります。