2021.7.25 宣教「若者よ、起きなさい。」
2021年07月20日 06:00
聖書 ルカによる福音書7章11-17節
11節に主イエスが弟子達や大勢の群衆と共にナインという町に行かれたと記されています。群衆は、百人隊長の部下を癒された、その奇跡をもっと見たいと思っていたのかもしれません。イエスが町の門に近づくと、ちょうど一人の若者が死んでしまって棺が担ぎ出されているところでした。その若者に父親はおらず母親が一人で育てたのです。とても悲しいことです。12節に、町の人々が大勢そばに付き添っていたと書いてありますから、多くの人がその死に深い同情を寄せたに違いありません。誰もがこれはどうしようもない、ただ母親の悲しみに対して同情するほかないと思っていました。しかし、13節「主はこの母親を見て、憐れに思い、『もう泣かなくともよい』と言われた。」のでした。主イエスは、この母親の苦しみ悲しみを、主ご自分の痛みとして受け入れてくださったのでした。悲しむ母親のそばに立ってくださったのです。死の世界は、私どもの手の届かないところです。そこに主イエスが踏み込んでこられました。14節に棺に手を触れて「『若者よ、起きなさい』と言われた。」15節「すると、死人は起き上がってものを言い始めた。イエスは息子をその母親にお返しになった。」のです。