2021.3.14 宣教「葬りの備え」
2021年03月10日 05:42
聖書 マルコによる福音書14章1-11節
主イエスはある重い皮膚病の人に招待され、その家で食卓に着かれたところ、突然一人の女性が主イエスの後ろから近づき足元にひれ伏しました。その女性は涙で、主イエスの足をぬらし、自分の髪の毛で、それをぬぐったかと思うと、高価な香油を主イエスの頭に注ぎかけたのでした。周りにいた人たちは、一瞬何が起こったかと驚きました。そして、みんなでこの女性を批判し始めました。そこにいた何人かは、4節「なぜ、こんなに香油を無駄遣いしたのか。」と。もったいない、貧しい人に施すならば、どんなに喜ぶか分からないと彼女を批判しました。主イエスは7~9節「貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるから、したいときに良いことをしてやれる。しかし、わたしはいつも一緒にいるわけではない。この人はできるかぎりのことをした。つまり、前もってわたしの体に香油を注ぎ、埋葬の準備をしてくれた。はっきり言っておく。世界中どこでも、福音が宣べ伝えられる所では、この人のしたことも記念として語り伝えられるだろう。」と、このように言われたのです。この女性のキリストに対する態度は言葉でもって表すことのできない、キリストを尊ぶ愛から出ていました。しかしそれは、ここにいた人々には理解できませんでした。それは、これから十字架にかかって、わたしたちの罪のために死んでくださるキリストの測り知ることの出来ない大きな愛への応答でもあるのです。