2018.7.8 宣教「賢い人と愚かな人」
2018年07月03日 16:41
聖書 マタイによる福音書10章16-23節
イエスはガリラヤで伝道を始められました。イエス自らが人々の具体的な生活の場で、神のことを話し、罪を悔い改めることを求められました。山の上であったり、ガリラヤの湖畔であったり、路上であったり、それぞれ人間が働き、懸命に生きているその現場で、イエスは人々に語りかけられたのでした。多くの村を訪ね、多くの人に出会われましたが、「収穫は多いが、働き手が少ない」のをごらんになって、12人の弟子を各地に遣わして、伝道することをお命じになりました。その派遣にあたり、弟子たちに語られた言葉がこの有名な勧めです。「あなたがたが遣わされていく場は、たとえれば、狼の群れの中に羊を送り込むようなものだ。」そこは多くの危険に満ちています。ですから、この世に生きる難しさの中で、あなたたちは「蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい」と命じられたのです。蛇と鳩の特性は、極端な二つの動物を示していますが、その持つ特性をあなたたちは兼ね備えなければいけないと言われたのです。弟子たちが狼の群れの中に入り込む羊のようであるとしても、その背後には主がおられ、主が遣わしてくださって出かけて行くのです。ここには主への信仰があります。22節「最後まで耐え忍ぶ者は救われる」と、主イエスは私どもに耐えることを教えてくださいました。神の前に立つ自らを見つめる時、私たち自身が耐えていく信仰が与えられて生きていくことが出来るのです。