2019.5.19 宣教「雲の中のキリスト」
2019年05月15日 06:24
聖書 マタイによる福音書17章1-13節
主イエスはペトロとヤコブとヨハネの三人の弟子と共に高い山に登られました。この三人の弟子たちの前で、主イエスのお姿が変わりました。2節「顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。」これは「主イエスの変貌」と呼ばれてきた出来事です。このことは主イエスの本質、または正体が明らかになったことであり、人としてこの世に生きておられる主イエスが、神の子としての姿を、ここで明らかにしてくださったということです。その主イエスの姿を見たときにペトロは言いました。4節「主よ、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。」すると、このペトロの言葉に応えるように、はっきりと光り輝く雲の中から神の声が聞こえてきました。5節「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」。このイエスの言葉に耳を傾け、その言葉に従って生きるがよいという声が聞こえてきたのです。ペトロはキリストの輝きの残像を心の内にとどめながら、主イエスと共に山を降りて来ました。
信仰に生きるということは、そのように信頼を持ってイエスの言葉に従って生きることです。イエスの言葉に疑っている時にはイエスに従うことは出来ません。後に、ペトロはこの主イエスの変貌に立ち会ったときのことを、ペトロ第二の手紙1章16節から19節に書いています。ペトロは教会の指導者となった時、この経験を通して信仰の仲間たちを励ますようになったのです。