2015.12.6 宣教「解放の喜び」

2015年12月07日 05:38

 聖書 イザヤ書52章1-12節

 <中心聖句>
  7節 「いかに美しいことか、山々を行き巡り
           良い知らせを伝える者の足は。」
 
 今朝はアドベント2週目を迎えます。
 クリスマスが近づいて参りますと、いろいろなところでヘンデルのメサイヤの曲が流れます。このメサイアの歌い出しは旧約聖書のイザヤ書40章1-2節の聖句です。
 
 イザヤ書は1~39節までを第一イザヤ、40から55節までを第二イザヤ、そじて56から66節までを第三イザヤと呼ばれています。そこで40章からの第二イザヤはどのような預言者であったかと言いますと今日までよくわからないのです。紀元前587年頃のことイスラエルがバビロンに滅ぼされ多くの人々が敵国のバビロンの国に連れていかれます。そじて紀元前538年にペルシャのキュロス王によって解放されるのですが、その解放された民の中に、この第二イザヤもいただろうと、このように言われています。
 
 数十年にわたる長く苦しい捕囚の生活から帰って彼らは振り返ります。私たちはもう自由だ。そこで彼らは、今朝、読んでいただきましたイザヤ書52章1節にありますように「奮い立て、奮い立て、力をまとえ、シオンよ。輝く衣をまとえ、聖なる都、エルサレムよ。」とうたいます。シオンというのはエルサレムのシオンの丘と呼ばれるところです。また、このシオンの丘はキリストが弟子たちと最後の晩餐をしたところであり、弟子たちがペンテコステの経験をしたところです。シオンはイスラエルの民にとっては、神はいます場所とされてきました。彼らはシオンの丘に帰っていったのです。
 
 今朝の中心聖句であります7節以下には「いかに美しいことか、山々を行き巡り、良い知らせを伝える者の足は。彼は平和を告げ、恵みの良い知らせを伝え、救いを告げ、あなたの神は王となられた、と。シオンに向かって呼ばわる。」このように彼らは、鐘を鳴らし、太鼓を鳴らし、足を踏み鳴らして、私たちの民がエルサレムに帰って来たことを喜んだのです。。
 
 8-10節「その声に、あなたの見張りは声をあげ、皆共に、喜び歌う、彼らは目のあたりに見る。主がシオンに帰られるのを。歓声をあげ、共に喜び歌え、エルサレムの廃墟よ。主はその民を慰め、エルサレムを贖われた。主は聖なる御腕の力を国々の民の目にあらわにされた。地の果てまで、すべての人が、私たちの神の救いを仰ぐ。」
捕らわれていた人々が解放されて帰ってくる。私たちの仲間に戻って来る。そのことを城壁の上に立っていた村人たちが大声を上げて町中に触れ歩いた様子が伝わってきます。
 
 現代において、私たちも時に悲しい出来事を経験します。しかしキリストがこの世界においてになられたということは、不信仰で罪の縄目にある私たちを解放してくださることです。キリストの降誕の日というのは、キリストがこの世においでになったということによって、私たちが神を信じることが出来るのです。
 
 この待降節、私共一人一人が喜びと感謝をもって、この私共を慰めてくださる神を待ち望んでいきたいと思います。
 
            
 
 
 
 
 

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