2015.3.15 宣教「主イエス・キリストを信ず」

2015年03月15日 17:35

 聖書 マルコによる福音書8章27~30節

 <本日の中心聖句>
 29節「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」
     ペトロが答えた。「あなたは、メシアです。」
 
  使徒信条の「我は信ず」とは、一見、自分の主観的な思いを述べているように考えるかもしれません
 が、使徒信条が告白していることは、初代教会が告白してきた信仰の内容「神の独り子、我らの主、
 イエス・キリスト」に始まる、キリストについての告白を、自分もまた告白するということです。
 
  東方教会(トルコ、中近東、ヨーロッパの一部)で活動していたアリウスという人が「キリストは神によ
 って 造られた。神が造った人の中で一番偉い人だ。」と主張しました。
 キリストが神によって造られたという説はわかりやすい。
 しかし、そこときに、皇帝がニカイアに当時のキリスト教会の指導者たちを集めて会議を開きました。
 これがニカイア会議(西暦325年)です。
 アリウスの説を批判した中心的な人はアタナシウスでした。
 アタナシウスは神とキリストは一つだ。同質だと主張しました。
  キリストは造られた者か? 大変な議論になりました。
 私どもの知恵やや理屈で申しますと、神と人間とが、一人の人間、一人の人格の中に存在するという
 ことは、考えられない。理屈から言えば難しい問題です。
 人間にとってわかりやすいこと、説明できることは、信じることができるけれども、しかし、これは結局、
 信仰の問題です。「そうだ」と信じるということです。
  
  ルコ福音書8章27節で、キリストは弟子をあつめて「人々は、わたしのことを何者だと言っているか」と
 問しました。そのとき、ペテロが「あなたは、メシアです」と告白する。
 
 「メシア」はギリシャ語で『キリスト』です。
 ペトロが答えた「あなたこそキリストです」。人間が口にした最初のキリスト告白です。
 そして、これこそが聖書の中での中心であるのです。
        
                

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