2015.5.3 宣教「大いなるものの母」

2015年05月04日 08:07

聖書 ルカによる福音書 1章26-38節

<中心聖句>
 1章38節
 「わたしは主のはしためです。 
    お言葉どおり、この身に成りますように。」
 
 第一週の主日礼拝では、使徒信条を学んでおります。
 今月は、「聖霊によりてやどり、処女マリアより生まれ」ということについて
 ルカによる福音書から学んでいきたいと思います。
 日本語では「生まれる」という表現になっておりますが、原文は「マリアより
 生み出された」、つまり受け身になっています。
 ここでは、処女であったマリアから御子が生まれた、つまり処女マリアがイエス
 の母になったということに焦点を合わせるのではなくて、聖霊によってそのこと
 が起こったということが重要なのです。
 
 26節で天使が一人の娘に「あなたは神の子の母となる」ことを告げます。
 マリアは深い畏れを覚えつつ、しかし、そこに、神の言葉が聞こえてきたことを
 信じて
 38節「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように。」
 と答えます。
 
 このことは、現代人にとっては、どうしても受け入れがたい不思議なことである
 かもしれません。キリスト者の中にも「まだわたしは、処女マリアからの誕生を
 信じることができない」「まだ十分に納得できない」と正直に言われた人もいます。
 その時に、いきり立って「あなたは、それではキリスト者ではない」などと、言う
 こともありません。
 
 救いは、十字架と復活です。主イエスが私たちのために、私たちの罪と死を克服
 するために十字架につけられたということです。そして復活されたことです。
 
 「聖霊によりて・・・」この聖霊は、天地を造ったときに働いておられたものです。
 天地創造のアダムが、エバが造られたときに働かれた神の霊です。
 
 そして、ルカ福音書は書き続けます。
 受胎告知の中で、ただ静かに神の言葉を聞いて受け止めたマリアは、心から讃美を
 します。
 46節からのマリアの賛歌です。
 「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を慶びたたえます」
 
 私どもも、ただじっと神秘の出来事をみつめているだけではなく、ここに自分たちも
 心からの讃美が出来る道が、開かれていることに気づかされるものです。
 
 
          
 
 
 
 
 
 
 

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