2015.7.19 宣教「キリストを殺した者」
2015年07月19日 16:36
聖書 ヨハネによる福音書19章1-16節
<中心聖句>
19章5節
ピラトは、「見よ、この男だ」と言った。
13節に「裁判の席についた」と書き記されているように、主イエスの
死刑判決の時、裁判官の席についたのはピラトです。
ここで、ピラトは少なくとも二つの罪を犯しています。
一つは、彼は人々の前に、キリストを指して「見よ、この男だ」と叫ん
でいるが、ピラトは本当にキリストを見ていなかったということです。
キリストの姿に触れた時、彼の地位も、名声も、彼の権力も、はるかにおよ
ばないものをもっておられたことを知ったならば、彼は、そこで、イエスの
前にひれ伏して、イエスと共に生きる道を見いだすことが出来たのではない
でしょうか。
第二の点は、ピラトのあまりにも妥協的な生き方です。彼は当時の総督で
ありながら、最後の責任をヘロデにゆだねようとしたばかりでなく、群衆の
決定に任せようとした。イエスの無罪を認めながらも、イエスを罪人のごと
く扱い、最後にはバラバと同列において、十字架につけるべき者として比較
しようとしているのです。
わたしたちのうちにも、このピラト的なものがありはしないだろうか。
人々にはイエスを見るようにとすすめながら、自分自身は本当にイエスを
見ようとしない。そんな、あいまいな、妥協的な生活ぶりを繰り返しては
いないだろうか。