2015.7.26  宣教「神の沈黙」

2015年07月26日 20:23

聖書 ヨブ記13章1-19節

<中心聖句>
 13章15節(文語訳)
 「彼われを殺すとも我は彼に依頼まん。
    惟われは吾道を彼の前に明らかにせんとす。」
 
 今朝の中心聖句は文語訳で記しています。それは、新共同訳より文語訳の方が
より、この中心聖句の意味がお伝えできるように思ったからです。
 
 ヨブ記は42章までありますが、その中に神は、始めは1~2章と、終わりは38
~42章でしか語っていません。ヨブ記の3章から37章まで、神は一言も語っては
いません。神の沈黙が続いています。
 
 この神の沈黙の中で学びたいと思います。
それは、一つには、私たちにとって最も不安な時は、神が沈黙している時だという
ことです。どうして神は助けてくださらないのか。と問う時があります。しかし、
神はいつまでも沈黙なさらない。人生の様々な苦難にも耐えて打ち勝っていくこと
が出来るのは、神への信頼です。
もう一つには、真理の断片がそこにあるということです。ヨブの友人たちは敬虔な
理論を持って語ります。しかし、自らが病み、苦しみ、サタンに打たれ、裁かれる
時、ヨブは支離滅裂に語ります。その言葉の中に真に生ける神の証が、真理の断片
が、そこに交じっていることです。
 
 13章5節「どうか黙ってくれ。黙ることがあなたたちの知恵を示す」とヨブは
友人たちの敬虔な理論の中には助ける神はいないと言います。しかし、もし沈黙
するなら、神は生きているというのです。だから沈黙があなたたちの最上の知恵で
あるとヨブは言います。
 
 『人間をみつめて』の著者である神谷美恵子さんは、死に直面した人の心を苦し
るものの一つは「果たして自分の人生に意味があったか」ということと言われま
す。私たちは、いつ終末の日に立たされても悔いのない思いで生きたいものです。
今を支える神は、私たちの死後をも支えてくださることを信じて、一切を主にゆだ
ねて生きていきたいものです。
 
           
 
 
 

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