2015.9.20 宣教「神とサタン」
2015年09月20日 22:34
聖書 ヨブ記40章1-5節
エフェソの信徒への手紙6章10-16節
<中心聖句>
エフェソの信徒への手紙6章10節
「悪魔の策略に対抗して
立つことができるように
神の武具を身に着けなさい。」
しばらくヨブ記を学んできましたが、今日はヨブ記の終盤に入ります。
ヨブの苦難に対して、ヨブが訴え三人の友人が神を弁護するかたちで議論が
続きましたが、そんな応酬が三回重ねられたところで、最後の山場がやってき
ます。
ヨブ記の29章から30章にかけて、長いヨブの弁明があります。
ヨブは無実を誓います。自分は貧しい人に施しを与えたし人の物を盗んだこと
も無い。自分の富を誇ることも他人の不幸を喜んだこともなど一度も無い、と
主張します。
ついに、ヨブは神に出てきて、自分は無実であって自分の受けている苦しみ
は不当であることを認めるように、神に要求します。
38章1節「主は嵐の中からヨブに答えて仰せになった。」
ここで、ついに神が登場します。嵐の中から神はヨブに答えられます。
しかし、神の答弁は、ヨブの申し立てについて何も言及しません。
ヨブの罪や苦しみの理由についても語りません。
神はヨブに、
38章4節「わたしが大地を据えた時、お前はどこにいたのか。
知っていたというなら理解していることを言ってみよ。」
ヨブは答えて言います。
40章4節「わたしは軽々しくものを申しました。どうしてあなたに反論などで
きましょう。わたしはこの口に手を置きます。」
神はヨブが考える神の公平だとか正義だとかいう考えの枠の中におさまらない
ほどの絶大な力を持った方だというのです。
さて、ヨブ記には神と共にサタンが登場します。
なぜサタンが私たちを攻撃するのか、また、私たち自身も悪をするのか、正確な
答えは得られません。キリスト教では、サタンは神の意志を妨げるものの一人だ
ということです。サタンの基本的な働きは、悪へとそそのかす霊として、人間の
心の中に入ります。悪魔は罪を引き起こさせる悪意ある霊のことです。
パウロはエフェソの信徒への手紙6章10節で
「悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。」
と言っています。毎日の生活の中で、私どもが悪しき者に抵抗していく。そして
しっかりと生活の上にキリスト者として堅く立っていくことができるようにしたい
ものです。
14節で「立って、真理の帯を腰に締め」とあります。
真理とはもともとの意味は、これは真実という意味です。しかしながら私たちは、
ともすると自分だけが真実であるかのように生きることがあるのではないでしょうか。
そういう人は自己に対して忠実であり、真実であるかもしれないが、神に対して真実
であるとは言えない。
神に対して真実な者として立っていきたいと思うのです。