2016.11.27 宣教「響きあう心」
聖書 ルカによる福音書15章11-24節
降誕前題4主日礼拝(アドベントの第一目)は、富士見聖書教会牧師の町田俊之先生の特別講演会でした。
放蕩息子のたとえ話をレンブラントの生涯と絵画を通して分かりやすくはお話をしていただきました。
1603年にオランダで生まれたレンブラントは、63歳の生涯で多くの自画像を描いています。20代の自我同は暗く自信のない顔であったが、34歳の自画像は自信に満ちた顔です。それは、自分の作品が非常に高く評価されてb莫大な財産を得ることが出来た時です。その後、オランダの景気が後退し、40代には収入が減少、仕事もなくなり、50代で破産宣告、自分の得た建物も手離し生活も不自由になっていきました。63歳の時に描いた自画像は、亡くなる少し前に描いたようですが、その顔は野心もなく無欲で平安に満ちた顔でした。それはまさに天からの光によって自分を描いた自画像でした。レンブラントの描く絵は聖書の信仰によって深められていったのです。
彼が描いた「放蕩息子」はエミルタージュ美術館に展示されています。
父親から離れて、遠い国で自由に生き、誰からも干渉されることなく放蕩の限りをつくした息子は、財産を使い果たしてしまいます。食べることにもこと欠いて豚の世話をすることになった息子は、父のもとに戻ります。その時に、父は良く帰ってきたといって迎えるのです。息子は自分勝手に生きてきたことに、罪を犯したことに悔い改めて父のもとに帰りました。聖書の罪というのは、的を外すという意味です。息子は、的を外した生き方をしていました。聖書の悔い改めとは、方向を変えるという意味です。息子は父のもとに悔い改めて帰って行ったのです。
プロジェクターに写しての自画像の説明、「放蕩息子」の絵画の説明は、細かな点まで詳しくして頂き、大変興味深く、また感銘を受けました。
また、芸術大大学院を卒業されている町田先生は、新潟県出身です。東京で浪人生活も経験されたお話など興味津々でした。その後、大学生の時、大学の授業で英語の先生から誘われてバイブルクラスに出席したのがキリスト教との出会いだったとか・・・人生ってホント神さまの不思議なご計画の中にあるのですね。一時間近くもお話をしていただきましたが、最後まで時間を忘れる程い耳も目も離せない状態でした。
町田先生、本当にありがとうございました。