2016.5.15 宣教「聖霊に満たされて」
2016年05月16日 17:37
聖霊降臨日(ペンテコステ)礼拝
聖書 使徒言行録2章1-4節
<中心聖句>
2章4節
「一同は聖霊に満たされ、
霊が語らせるままに、
他の国々の言葉で話し出した。」
今朝は聖霊降臨日です。
クリスマス、イースターと共に一年間の最大の三つの祝日の一つが、この聖霊降臨日で、一般的には「ペンテコステ」と呼ばれています。
復活の主イエス・キリストは、かねてから弟子たちに「聖霊が降る」ことを約束しておられました。
この使徒言行録を書いたルカはそのことを、第一巻のルカによる福音書24章49節でイエスの言葉として「わたしは、父が約束されたものをあなたがたに 送る。高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい。」と記しています。
そして、第二巻である使徒言行録の1章5節では「あなたがたは間もなく聖霊によって洗礼を授けられるからである。」と。
また8節では「あなたがたの上に聖霊が降りると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダとサマリア全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる」と三度も聖霊が降ることを記しているのです。
使徒言行録2章1節には「五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっている」とあります。
この「五旬祭」とは50日目の祭りでありまして、ギリシャ語で「ペンテコステ」と呼ばれています。
1章15節には「そのころペトロは兄弟たちの中に立って言った。120人ほどの人々が一つになっていた。」とありますから、120人ほどの人々が集まっていたということになります。
2章の3節には「そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。」と記されているように、そこには12弟子とか男であるとか女であるとかの区別なく、もれなく全員が体験した出来事だったと記されています。
2章の2節に戻りますが、「突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ・・・・」とありますから、この現象は天から、すなわち神様から起こっていることがわかります。そうして、一同は聖霊に満たされたのです。
ペンテコステは「教会の誕生日」とも言われています。
教会の誕生は、この120人ほどの人たちが集まって、ここで組織を作って、誰かが代表になってというような、人間的な思いによって生まれたのではありません。そうではなくて、120人ほどの人が、聖霊に満たされて、そのことによって初めて弟子の群れが教会となって世に語りはじめることが起こったのです。教会が生まれるということはそういうことなのです。
さらに、教会の活動が第一歩を踏み出す時から、その証言は世界のあらゆる国々の言葉で語るものであったのです。世界各地にということを目指してきました。教会は、ある特別な地域や特別な改装の人にだけアピールする救いではなく、すべての人に向かって救いを語るものです。そういう宣教です。それがキリスト教であり、そのことが、このペンテコステの出来事で示されたのです。